ツヤのある美しい髪を保つには、日々のトリートメントが欠かせません。最近は洗い流さないトリートメントが人気ですが、間違った使い方をすると効果が半減してしまうようになります。

今回は洗い流さないトリートメントと洗い流すトリートメントの違いや、これらの正しい使い方について解説します。洗い流さないトリートメントに関する正しい知識を身につけて、毎日のヘアケアにお役立てください。

洗い流さないトリートメントとは?

トリートメントはシャンプーなどのダメージから髪を保護するために、1970年代に登場しました。その後1980年代に入るとソバージュ、1990年代末にはヘアカラーなど、髪を傷める要因が次々と増えていったため、「髪の内部に浸透し補修する」という働きをするトリートメントの人気が高くなっていきました。当初トリートメントは「洗い流す」タイプのみでしたが、少しずつ技術革新が進み、「洗い流さない」タイプのトリートメントが登場したのです。

では、洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントは、どのように違うのでしょうか?

洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントとの違い

洗い流すトリートメントは「インバストリートメント」とも呼ばれ、主にバスルームでシャンプーした後、髪に馴染ませてから使用します。一方、洗い流すトリートメントは「アウトバストリートメント」と呼ばれ、こちらはバスルームから出て髪を乾かす際に使用しますが、この2つはそれぞれ異なった特徴を持っています。

洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントの目的・特徴

洗い流すトリートメントは、ダメージを受けた髪を補修するために使うものです。基本的に、パサついた髪を滑らかにするために使用します。トリートメントの成分を髪の内部に浸透させ、髪の中から傷んだ髪を修復させるのです。

一方、洗い流さないトリートメントは外部の刺激から髪を守るために使います。トリートメント剤を髪に塗ることで、ドライヤーや紫外線などのダメージを軽減します。一晩かけて浸透させることでダメージに強い髪に仕上げることができ、さらに油分が与えられることでツヤも出るようになるのです。

また、洗い流すトリートメントは、髪の質に合わせて大きく「ミスト」「ミルク」「オイル」の3つのタイプがあるのも大きな特徴です。主にダメージを受けた髪にはミルク・オイルのタイプ、乾燥した髪にはミルクタイプがおすすめです。では、具体的に洗い流さないトリートメントはどのように使用すればよいのでしょうか?

洗い流さないトリートメントの使い方

洗い流さないトリートメントは、「アウトバストリートメント」ですから、基本的に入浴後に使用します。ここからは、洗い流さないトリートメントの正しいつけ方を紹介していきますので、実際に使う前にチェックしておきましょう。

しっかりと濡れた髪をタオルドライする

洗い流さないトリートメントの効果を十分に発揮するためには、しっかりとタオルドライすることが大切です。髪に水分が残っていると、トリートメント剤の成分が十分に浸透しません。

タオルで挟むように優しく抑えながら水分を取っていきます。濡れた髪はデリケートな状態になっているので、こすることは禁物です。タオルドライをした後は、トリートメント剤を髪につけていきます。

髪の長さに合わせて手に適量を取る

トリートメント剤の量が多いと油分が頭皮に残り、頭皮トラブルの原因になってしまうため、髪の長さに合わせて適量を手に取るようにしましょう。適量は商品によって異なるので、商品の目安量を参考にしてください。

髪の毛先から中間につける

手に取ったトリートメント剤は手のひらで伸ばし、馴染ませてから使用します。まず、乾燥やダメージを受けやすい毛先からつけていきますが、このとき手ぐしを通すように髪の中間部分までつけるのがポイントです。毛の根元や頭皮につけないように注意しつつ、少しずつつけていくようにしましょう。

コームで髪を均一にとかす

洗い流さないトリートメントを髪に馴染ませたら、忘れずにコーム(くし)で髪をとかしましょう。成分を髪に均一に馴染ませることで、よりトリートメントの効果が高まります。そして、最後にドライヤーで手早く髪を乾かします。

以上が、洗い流さないトリートメントの正しい使い方です。無理のない範囲でケアを続けていき、美しい髪を手に入れましょう。

まとめ

洗い流さないトリートメントは、洗い流すトリートメントのようにダメージを受けた髪を補修するものではなく、髪をダメージから守るために使われるものです。「アウトバストリートメント」と呼ばれるように、入浴後に使用します。しっかりとタオルドライをしてからトリートメント剤を手に取り、毛先から中間部に手ですくようにつけていくのがポイントです。

洗い流さないトリートメントを使うときは、決められた手順で行うようにしましょう。間違った方法で使ってしまうと頭皮トラブルが起きてしまうようになります。不安な場合は美容師の方に相談し、アドバイスをもらうようにしてください。