30代・40代に入ってから、白髪が気になりだしたという方も多いのではないでしょうか。白髪が数本であれば抜いてもいいのか、または白髪染めをしたほうがいいのか迷いどころだと思います。

そこで今回は、30代になると白髪が増える理由や、白髪ができてしまう原因について解説します。また、具体的な白髪対策も紹介していきますので、お悩みの方は参考にしてみてください。

白髪が生えてくる原因は?

一般的に白髪は、30歳後半~50歳後半にかけて生えてくるものといわれており、50歳までに50%の人は白髪が生えるといわれています。白髪は加齢によるものというイメージが強いですが、そもそも白髪はなぜ生えてくるのでしょうか?

メラニン色素の供給が少なくなるから

髪の根元には毛母と呼ばれる細胞があり、そこから黒い髪の元となるメラニン色素が供給されます。毛根から生えてくる髪の毛自体に色はなく、メラニン色素が送られることで髪が黒くなるのです。

しかし、加齢によって毛母の色素細胞が減ってくるとメラニン色素の数も減少します。これによって色がつかないままの髪の割合が増えて、白髪が多くなったと感じるようになります。

生活習慣が原因の可能性も

毛母の色素細胞の減少だけではなく、日々の生活習慣が原因となって白髪が目立ってくるケースもあります。たとえば、以下のような理由が考えられるため、当てはまっていないかどうかチェックしてみましょう。

・妊娠や出産などで生じるホルモンバランスの変化
・過度なストレス
・栄養バランスが偏った食事
・睡眠不足
・紫外線
・運動不足による血行不良
・むくみ

白髪を見つけたときのNG行動

ここでは白髪を見つけてしまったときにやりがちなNG行動について解説していきます。日々の生活を振り返りながら確認してみてください。

白髪を抜く

白髪を見つけたときに手で抜いている方も多いのではないでしょうか。「白髪を抜くと増える」という都市伝説がありますが、これには科学的根拠はありません。しかし、白髪を抜くことで頭皮や毛根に少なからずダメージを与えることになるので、無理に抜かないようにしましょう。

自分で白髪染めをする

市販の白髪染めは、「簡単に染まる」というのがメリットですが、それだけ強い薬剤を使っているという証拠でもあります。特に、アルカリ性の強い白髪染めは髪や皮膚への刺激が強く、注意が必要です。また髪の根元や真ん中、毛先など、同じ髪の毛でも部位によってその状態は異なるため、素人の判断で行うのはおすすめしません。

白髪を見つけたときの対策

ここからは、白髪を見つけたときにできる具体的な対策について解説していきます。

ストレスを解消する

ストレスは体内の活性酸素を増やし、血液の流れを悪くさせます。これによって髪の毛に色をつける細胞まで栄養が行き届かなくなり、白髪のまま生えてきてしまうのです。「白髪が多い人は苦労人が多い」という話をよく耳にするのも納得できるのではないでしょうか。

仕事が忙しい方は趣味やレジャーなどの時間を取るようにする、家事や育児で忙しい方は一人の時間を大切にしてみるなど、なるべくストレスを溜めないように意識しながら生活を送ってみましょう。すぐにはできないかもしれませんが、自分に合ったストレスケアを行うことで、少しずつ白髪も減っていくようになるでしょう。

紫外線対策をする

紫外線を大量に浴びると、メラニン色素を生成する力が弱っていくようになります。毛根や頭皮への影響だけではなく、髪の水分が奪われることにもつながるため、しっかりと対策することが重要です。日差しの強い日は帽子をかぶる、日傘を差す、日焼け止めを塗るなどの対策を心がけましょう。

プロに白髪染めをお願いする

前述の通り、髪の毛は根元や真ん中、毛先など、同じ髪の毛でも部位によってその状態は異なっているものですが、美容室ではその人の髪質や状態に合った薬剤を使ってカラーリングや白髪染めを行います。

白髪を染めるというのは簡単そうに見えて、比較的難しい部分が多くあります。特に、後頭部やうなじなどの生え際に薬剤を塗るのは難しいため、プロにお願いするのがおすすめです。

自分の手で白髪染めをするのは、「時短、簡単にできる」というメリットがある反面、皮膚トラブルや髪へのダメージにつながります。美容室での白髪染めやカラーリングは時間がかかるかもしれませんが、ゆったりとした時間を過ごすこともでき、ストレス解消にもつながります。白髪が気になってきたときは、信頼できる美容師に一度相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

白髪の原因は加齢だけではなく、日々の生活習慣も大きく関係しています。特に、30~40代の女性はライフスタイルが変化することも多く、どうしてもストレスを抱えがちです。

白髪を見つけたときは、できるだけストレスを溜めず、栄養バランスのよい食事を取るように意識して生活を送るようにしましょう。健康面でも大きなメリットがあるため、無理のない範囲で取り組んでみてください。