昔はストレートだった髪が、年齢を重ねるうちにうねるようになってきたという方も多いのではないでしょうか。髪がうねってうまくヘアスタイルが決まらないと、仕事や家事などのモチベーションも下がってしまいます。そこで今回は、髪のうねりの原因や予防・対処法について解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。
どうして髪の毛がうねるの?
髪の毛がうねる原因は、主に「毛根のゆがみ」「水分保持力の低下」「髪の傷み」の3つが考えられます。
頭皮の毛根がゆがむ
健康な頭皮の毛根の断面はきれいな丸い形をしています。しかし、加齢やストレスなどによって頭皮の環境が悪化すると毛根がゆがみ、髪の毛の断面が楕円形に変形します。その結果、髪がストレートではなくうねってしまうようになるのです。
髪の水分保持力が低下する
髪の毛は、水になじみやすいタンパク質と水になじみにくいタンパク質の2種類が合わさってできており、加齢とともに水になじみにくいタンパク質の割合が増えていきます。その結果、髪の水分保持力が低下して髪のうねりが生じやるようになります。
髪の水分バランスが乱れる
ヘアカラーやドライヤー、紫外線や乾燥などで髪の毛のキューティクルが傷つくと、多くの水分が髪の中に入るようになります。均一だった髪の毛の水分バランスが崩れることで髪が不均一に膨らみ、うねりが生じることも少なくありません。特に雨の日など湿気の多い環境は水分が入りやすく、膨張する部分と膨張しない部分の差が大きくなり、より髪の毛がうねるようになります。
髪の毛のうねりを予防するために
髪の毛のうねりを予防するためには、頭皮を健康に保つことと、ダメージを与えないことが重要です。髪のうねりの予防法には、大きく以下の2つがあります。
頭皮を清潔に保ち、血行を改善する
毛穴のゆがみがうねりの原因の1つなので、まずは頭皮の状況を改善させましょう。頭皮クレンジングや頭皮マッサージなど、日々のヘアケアに工夫をしてみるとよいでしょう。また、頭皮に優しいシャンプーなどを使うことも必要です。
また頭皮の健康には、毎日の生活習慣を見直すことも欠かせません。規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜めないように意識しながら過ごしましょう。
髪へのダメージを軽減する
キューティクルが開き、水分が髪に多く入ることもうねりの原因なので、髪へのダメージを紫外線やドライヤーなどの刺激から守ることも大切なポイントです。ドライヤーをかけるときは、流さないトリートメントを使ってキューティクルに与えられるダメージを軽減するようにしましょう。
髪のうねりの治し方
髪のうねりを治すには、ドライヤーやストレートアイロンのかけ方も見直す必要があります。以下のような手順で、正しく髪の毛をケアしてください。
髪のうねりを抑えるドライヤーの使い方
髪のうねりを治すためには、髪の毛に湿気を残さないことが重要です。まず髪の毛を持ち上げて、根元からしっかりとドライヤーの風を入れて、頭皮全体の水分を飛ばしましょう。さらに、襟足やサイドもしっかりと乾かします。
次に髪の毛の中間から毛先にかけて温風を当てます。この際、キューティクルを整えるために根元から毛先に向かうように意識して温風を当ててください。もし逆方向に当ててしまうと、キューティクルが逆立ってしまうおそれがあります。
全体が乾いたら手ぐしで軽く髪を引っ張りつつ、頭頂部からドライヤーをかけていきます。最後に、ドライヤーを冷風にして髪全体のキューティクルを引き締めたら完了です。
髪のうねりを抑えるストレートアイロンの使い方
ストレートアイロンをかける前に、まず流さないトリートメントを使って髪を保湿しましょう。ストレートアイロンの温度は120~160℃がベストで、髪の毛は「ハチ」と呼ばれる額の部分から上下に分けて上の部分をクリップなどで留めておきます。
準備ができたら、下の部分をブローするように熱を通します。まんべんなく髪に熱を通したら、上の部分を留めているクリップを外し、上の髪にも熱を通していきましょう。ストレートアイロンで髪のうねりを抑えるポイントは、かける時間はできる限り短くしてさっと熱を通すことです。
以上が髪のうねりを抑える対処法ですが、日々のヘアセットが面倒な方は、ストレートパーマをかけるという方法もあります。髪へのダメージを考慮しつつ、自分に合った方法を選びましょう。
まとめ
髪がうねる原因は、主に「毛根のゆがみ」「水分保持力の低下」「髪の傷み」の3つであり、特に雨の日は髪に多くの水分が入り込み、うねりが大きくなりがちです。髪のうねりを予防するためには、頭皮を清潔に保つ、髪へのダメージを軽減するなど、日々のヘアケアが重要となります。また、ドライヤーやストレートアイロンを使ってうねりを抑えることもできますが、うねりを活かしたヘアスタイルにするのも有効なので、どうしてもうねりが改善されない場合には一度美容師さんに相談してみてはいかがでしょうか。