白髪染めで髪を黒くしたのにいつのまにか茶色に変色してしまい、美容室で染め直したという経験を持っている方も多いのではないでしょうか?自分の望んだカラーにならないと、時間はもちろんお金も余計にかかってしまいます。今回は、白髪染めをした後に茶色に変わってしまう理由と、白髪染めの効果を長持ちさせる方法を紹介していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

どうして白髪染めをすると茶色に変色するの?

髪の毛の色はメラニン色素の質や量によって決まりますが、このメラニン色素が何らかの原因で減少すると、髪の色は次第に薄くなっていきます。メラニン色素が黒褐色の「ユーメラニン」の場合、色が抜けると白髪になりますが、メラニン色素が黄赤色系の「フェオメラニン」の場合は髪の色が抜けることで元の茶色のような色になってしまうのです。ここからは、髪の毛の色が抜けてしまう主な原因について解説していきます。

毎日のシャンプー・トリートメントで色褪せする

髪の毛を洗うときは、当然ぬるま湯などを使って髪を濡らす必要があります。髪が濡れると髪の毛を保護するキューティクルが開き、染料が流れやすくなる状態となります。シャンプーによって髪や頭皮についた汚れだけではなく、染料まで洗い流してしまうことになるのです。

ドライヤーの熱や紫外線で染料が破壊される

ドライヤーやヘアアイロンの熱も色褪せの原因になります。特にこれらを高温で使用していると、髪の毛のなかにある染料が破壊されて変色してしまう恐れがあるため注意が必要です。

また、紫外線によって髪の毛にあるキューティクルが破壊され、変色を起こすこともあります。髪の色素が薄くなり、茶色の髪の毛になってしまう方も少なくありません。

傷んだ髪も退色しやすい

ダメージヘアも白髪染めを退色させる原因の1つです。髪が傷んでくるとキューティクルが剥がれ、髪の毛のなかに空洞ができます。これによって染料が溜まりにくい状態になり、退色のリスクが高まるため、日頃のヘアケアをきちんと行うことが大切です。

白髪染めで黒い髪を長く持たせる方法

黒い髪を長く持たせるためには、こまめに染めるのがベストな解決策です。もし1~2週間で退色してしまう場合には、以下のような方法を試してみましょう。

比較的濃い色を選ぶ

なるべく濃い色で染めることで、仮に退色しても見た目のイメージの変化を少なくさせることができます。好みや髪質を考慮して、美容師の方と相談して決めるようにしましょう。

洗浄力がマイルドなシャンプーを使う

市販のシャンプーは洗浄力が強い界面活性剤を使用しているものが多く、毎日使うと退色が進んでしまいます。成分表をチェックして、刺激の少ないマイルドなシャンプーに変えてみましょう。

トリートメントなどでヘアケアをする

前述の通り、ダメージヘアは退色の原因となります。日頃から髪の毛の補修成分や保護成分などが配合されたトリートメントなどを使用して、しっかりとヘアケアすることも大切です。

白髪染めで茶色くしたのに暗めの色になるのはなぜ?

美容室で茶色に染めてもらったのに、思ったより暗い仕上がりになってしまって後悔したという経験を持っている方も多いのではないでしょうか。ここからは、茶色が暗くなってしまう主に原因について解説していきます。

白髪染めは白い髪を黒くするのが目的

基本的に白髪染めは、メラニン色素が破壊されて少なくなった白髪を黒くすることを目的にして行うため、しっかりと色がつくように茶褐色の色素量が多くなっています。そのため、どうしても暗くなり、茶色にならないことが多いのです。

また、白髪染めの場合は脱色する力が比較的弱く、白髪以外の黒い髪が明るくなりません。その結果、少々暗めの色になってしまうのです。

白髪染めで茶色に染める方法

白髪染めで明るい茶色に染めるのは、そう簡単なことではありません。市販の白髪染めにはライトブランやナチュラルブラウンなどのブラウン系のものがありますが、思い通りの色が定着しないことも多くあります。

きちんと色を定着させるためには、2~4週間ほど間隔を空け、繰り返し染めていく必要があります。また、白髪染め後の髪は外からのダメージを受けやすいため、ヘアカラー用のシャンプーやトリートメントでケアすることも大切です。このように、きちんと染めるためには多くの手間と時間がかかるので、日々のヘアケアを入念に行って大事な髪を守るようにしましょう。

まとめ

白髪染めの染料はシャンプーなどで流れやすいほか、ドライヤーや紫外といったダメージでも破壊されやすく、人によっては茶色に変色してしまうことがあります。染めた後は、ヘアカラー用のシャンプーやトリートメントでケアしつつ、髪を保護する必要あります。茶色になってしまった場合、繰り返し染め直すことで再びきれいな色に戻すことができるので、困ったときは信頼できる美容師に相談してみましょう。