ヘアカラーをしたいと思ってはいても、まとまった時間を取るのが難しいときに、セルフカラーが気になったことはありませんか?

セルフカラーは値段もお手頃で、さまざまな色を手軽に試せるところがメリットです。しかし、セルフカラーのデメリットも知っておかないと後悔してしまうかもしれません。

そこで今回は、セルフカラーと美容院のヘアカラーの違いについて解説していきます。セルフカラーのメリットとデメリットだけではなく、よくある失敗についても説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

セルフカラーと美容院のヘアカラーの違い

セルフカラーと美容院のヘアカラーとの1番大きな違いは、薬剤の強さです。カラー剤には1液と2液があり、仕上がりの色や明るさによって割合が異なっているのが基本です。

● 市販のカラー剤は、「染めやすさ」を重視した薬剤が使われている
● 美容院のカラー剤は、髪質やダメージの状態によって使う薬剤を調整している

セルフカラーは、誰でも簡単に染まるように、しっかりと反応する薬剤が使われています。そのため、カラー剤を多く塗った部分は明るくなりやすく、少ない場所は色がつきにくくなるため、慣れていないとムラが発生しやすいです。

逆に、 美容院のヘアカラーはカウンセリングをもとに、根本・中間・毛先などの部分にわけて薬剤を調合します。髪のダメージや髪質を見ながら薬剤を塗っていくため、ほとんど失敗がありません。市販のカラー剤のように染まりすぎてしまったり、染まらない部分が残ってしまったりするような失敗も起こりにくいです。

セルフカラーのメリット・デメリット

セルフカラーと美容院のヘアカラーは、髪を染めるという同じ行為ではありますが、目的が違います。ここからは、セルフカラーのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

セルフカラーのメリット

まずは、セルフカラーのメリットから説明していきます。

● 値段がお手頃で、ドラッグストアなどで購入できる
● さまざまな色を気軽に試せる
● 誰でも簡単に染められて、短時間で完成する

このように、初めての人でも簡単に、短時間で染められるというのが最大のメリットです。お金をかけずに、さまざまな髪色を試してみたいという人に、向いています。

セルフカラーのデメリット

一方で、セルフカラーにはデメリットが多いのも事実です。

● 根本や後ろをきれいに染めるのが難く、ムラになりやすい
● 髪へのダメージが大きい
● イメージしていたカラーと違う色になってしまう
● 髪が長いと時間がかかる
● 準備するものが多く、後片付けも大変

市販のカラー剤は、意外と手間がかかるもの。特に、初めて自分で髪を染めるときや慣れていない方はストレスを感じるかもしれません。

髪質や髪のダメージは人それぞれなので、「髪に優しい」と書かれているカラー剤でも部分的にはダメージを受けてしまいます。一度傷ついた髪は元には戻らないため、値段や手軽さだけでカラー剤を選ぶのはやめましょう。

セルフカラーのよくある失敗

ここまでセルフカラーのメリット・デメリットを説明してきましたが、よくある失敗についても知っておきましょう。

● 髪の根元から1cm程度は、体温の影響で染まりすぎることがある
● 色落ちしやすい場合が多く、違う色に変わってしまうことがある
● 髪が長いと、カラー剤が足りなくなることがある

セルフカラーで失敗すると、見た目の恥ずかしさはもちろんですが、元に戻すことにも苦労します。美容院によっては嫌な顔をされたり、断られてしまったりするという話もあるそうです。美容師にとってもセルフカラーのお直しには高度なスキルが必要とだといえるでしょう。

美容院のヘアカラーは安心

準備や片づけの手間を惜しまない方にとっては、セルフカラーは気軽にイメージチェンジができるという魅力があります。しかし、失敗したくないという方は、美容院のプロにお願いしたほうが安心です。

美容院では、ヘアカラーをする前にカウンセリングを行い、髪質やダメージの状態を確認してからカラー剤を調合していきます。そして、髪へのダメージを最小限に抑えながらも、理想のカラーに近づいていることをチェックしてから薬剤を洗い流します。

自分では見えない後頭部も、プロの目で見ながらムラなくきれいに染めてもらえるところは、メリットといえるでしょう。

まとめ

今回の記事では、セルフカラーを使えば誰でも短時間で髪を染められる代わりに、失敗したときのデメリットが大きいことについて解説してきました。

好きなカラーを長く楽しみたいという方は、美容院でカラーを行い、ヘアケアの方法も教えてもらっておくとよいでしょう。初めてヘアカラーにチャレンジする方も、過去にセルフカラーで失敗してしまった方も、理想のカラーを実現するために、美容院で相談してみてくださいね。