くせ毛を直そうと考えたとき、ストレートパーマと縮毛矯正のどちらを選べばいいのかわからないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ストレートパーマと縮毛矯正は、それぞれ似ているようで施術の目的が少々異なり、髪の状況に合わせて選ぶ必要があります。そこで今回は、ストレートパーマと縮毛矯正の違いを解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
ストレートパーマと縮毛矯正の違いは?
一度はサラサラのストレートヘアにしてみたいという憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。そこで思い浮かぶのが、「ストレートパーマと縮毛矯正はどっちがいいの?」という疑問だと思います。後悔しないように、まずはそれぞれの目的を知っておきましょう。
・ストレートパーマ:かけたパーマを元に戻すためのもの
・縮毛矯正:熱によってくせ毛を伸ばす
上記について詳しく解説していきます。
ストレートパーマはパーマを元に戻すことが目的
ストレートパーマをかけることで、サラサラのストレートヘアになれるというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。たしかに、ストレートパーマによってボリュームを抑えることはできますが、くせが強い髪にはさほど意味がありません。ストレートパーマは髪のゆがみやうねりを取るわけではないため、あくまでもパーマをかけた髪を元に戻すという目的で行うものだと覚えておきましょう。
縮毛矯正は熱によってくせ毛を伸ばすことが目的
一方で、縮毛矯正は薬剤によって髪をやわらかくしたあと、アイロンの熱で髪をまっすぐに伸ばしていきます。熱の力で髪を引き伸ばすため、施術をした箇所は半永久的にストレートになるといわれています。
ただし、今ある髪を矯正しているだけで、これから生えてくる髪には効果がありません。髪は1ヶ月に1cm程度伸びるといわれているため、3ヶ月~半年ほどでくせ毛が目立ってくるようになるでしょう。
施術内容の違いは?
ストレートパーマも縮毛矯正も、髪をやわらかくしてから元のハリのある状態に戻すという手順に沿って行うため、使う薬剤はほぼ同じです。ただし、縮毛矯正では髪をやわらかくしてから熱を加えて戻すという一手間があるため、かかる時間や金額に大きな差があります。
ストレートパーマと縮毛矯正の違いを以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
|
ストレートパーマ |
縮毛矯正 |
料金 |
安め |
高め |
所要時間 |
少なめ |
多め |
くせ毛への持続性 |
低い |
高い |
髪へのダメージ |
高い |
非常に高い |
ストレートパーマの料金は比較的安く、施術の時間もそれほどかからないため、深く考えずにストレートパーマの施術を選ぶ人も多いかもしれません。しかし、先ほども軽く触れた通り、強いくせ毛にはあまり効果がありません。また、薬剤を使うため、少なからず髪へダメージを与えることになります。
また、髪質や頭皮の状態によって、施術の効果も変わってきます。安易に選ばずに、今後のヘアスタイルやカラーも考慮したうえでどちらを選ぶのかを検討してみてください。
縮毛矯正を行う際の注意点
縮毛矯正は、髪を薬剤でやわらかくしたあとに熱を加えて伸ばすことでまとまりやすい髪に仕上げていきます。しばらくの間ストレートヘアを楽しみたいと考えている方であればよいのですが、あとからアレンジしにくいというデメリットもあるため注意しましょう。ここからは、縮毛矯正を行う際に注意すべき点について解説していきます。
縮毛矯正後にパーマする場合はダメージに注意する
縮毛矯正後にパーマをかける場合は、髪へのダメージが大きくならないように注意する必要があります。縮毛矯正は、髪に強い薬剤やアイロンの熱を用いてくせ毛を直毛にしていきます。薬剤やアイロンの熱によってダメージが溜まっているため、パーマの施術によるさらなるダメージで髪がさらに傷んでしまうようになるのです。
縮毛矯正後にパーマをかけたい場合は、担当の美容師さんに一度縮毛矯正をかけたことがある旨を伝えましょう。状況に応じて、髪へのダメージに考慮した施術内容に変更してくれる場合もあります。
縮毛矯正をした髪は切るまで元に戻らない
縮毛矯正をした箇所は半永久的にストレートヘアとなりますが、これはその箇所を切るまでは元のくせ毛には戻らないという意味でもあります。ワックスやヘアスプレーなどで多少のアレンジはできても、短時間で直毛に戻ってしまうことも少なくありません。とりあえずストレートヘアがいい、なんとなくくせ毛を治したいということであれば、まずは信頼できる美容師さんに相談してアドバイスをもらってみてください。
まとめ
ストレートヘアと縮毛矯正は、似ているようで若干異なる部分があり、髪質やダメージの状態によっては縮毛矯正をやらないほうがよい場合があります。ただし、自分で判断するのは難しく、場合によっては失敗することも少なくありません。できるだけ髪へのダメージを抑えながら理想のヘアスタイルに近づける方法もあるので、事前に調べてからどちらの施術にするのかを決めてみてください。