普段は明るい髪色にしているものの、仕事の都合で黒く染め直すという方も多いのではないでしょうか。何度も染め直すと髪にかかる負担が増え、やっかいな頭皮トラブルが起きてしまうようになります。

そこで今回は、ブリーチ後の黒染め、黒染め後のブリーチについて解説していきます。髪へのダメージについても詳しく説明しますので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

ブリーチ後の黒染めは可能か?

ブリーチ後の黒染めは可能ですが、髪には大きなダメージが与えられるため、急な場合を除いておすすめできません。特に、自分でブリーチを行った場合は髪へのダメージが著しいうえに、カラー剤も馴染みにくくなります。また、脱色できている部分とできていない部分がある場合、まだら模様になるといった予期せぬトラブルにもつながります。

ブリーチ後の黒染めをおすすめしない理由

ブリーチ後の黒染めをおすすめしない理由は、以下の通りです。

・髪へのダメージが大きいから
・次のヘアカラーで希望の色になりにくくなるから
・髪をカットしきるまで髪へのダメージが残るから

ここからは、上記の理由について詳しく解説していきます。

髪へのダメージが大きいから

ブリーチ後はメラニン色素が抜けた状態となっており、新たに入れる黒のカラーがうまく入りません。また、キューティクルも開いた状態となっていることが多く、黒染めした色も抜けやすくなります。髪を黒くするためには、髪の芯まで暗い色で染める必要があるため、自然と髪へのダメージも増えてしまうようになります。

次のヘアカラーで希望の色になりにくくなるから

黒染めは、カラー剤の種類によっては髪の中に薬剤が残ってしまうことがあります。髪に薬剤が残っていると、次のヘアカラーのときに予想外の色になってしまうことも少なくありません。

美容院であれば、髪質やダメージの状態を考えて薬剤を調整しますが、市販の黒染めではそうはいきません。市販の黒染めは髪を黒くするためだけのものが多く、髪に大きな負担がかかることも多いため注意が必要です。

髪をカットしきるまで髪へのダメージが残るから

日本人の髪の多くは少し赤みがあるため、黒染めが落ちるとダークブラウンからオレンジがかったブラウンになりやすいといわれています。またブリーチや黒染めにムラがある場合、根本がプリンのような状態になったり、全体がヒョウ柄のようになったりするなど、見た目も悪くなってしまうでしょう。

一度色が変わった髪を元に戻すことは簡単なことではなく、傷んだ髪をカットするまで我慢して過ごす方も少なくありません。新しい髪になるまでは希望のヘアスタイルができない、ヘアカラーがうまくいかないなど、大きなストレスとなってしまうでしょう。

黒染め後のブリーチは可能?

ここまで紹介した通り、ブリーチ後の黒染めには多くのデメリットがありますが、黒染め後のブリーチは可能かどうか気になる方も多いのではないでしょうか。こちらも可能ではありますが、ブリーチ後の黒染めと同様に、髪へのダメージが著しいためおすすめできません。特に、セルフカラーの黒染めを行った場合は濃い色が抜けにくく、髪がパサパサになってしまいます。

また、人によっては日本人特有の赤みが強く出ることがあります。予想外の髪色になることも珍しくはないため、黒染め後にブリーチする場合には、プロの美容師の方に相談するようにしましょう。

黒染め、ブリーチで失敗しないためには?

短期間で黒染めやブリーチを繰り返してしまうと髪に大きな負荷がかかり、炎症や抜け毛などのトラブルが起こりやすくなります。特に、市販の黒染めやブリーチはトリートメント成分が少ないものも多く、イメージとは違った髪になってしまい後悔してしまう方も少なくありません。ここからは、髪へのダメージを最小限にするために有効な方法やアイディアを紹介していきます。

黒染めスプレーを使う

短期間だけ、あるいは時間が取れない場合、市販の黒染めスプレーを使って対処しましょう。髪へのダメージも少なく、簡単に洗い流すことができるため、お気に入りのものを探してみてください。

美容院で黒染めやブリーチをお願いする

黒染めやブリーチに慣れていない方の場合、プロにお任せするのが賢明です。セルフカラーよりもお金はかかりますが、いつまでに色を暗くしたい、自分に似合う色が知りたいなどの相談にも乗ってもらえます。また、プロの目から見て似合うカラーや、簡単にできるお手入れの方法なども教えてもらえるため、安心してイメージチェンジができるでしょう。

まとめ

ブリーチ後の黒染め、黒染め後のブリーチは髪に大きなダメージを与えます。髪のダメージが蓄積していくと、思い通りのヘアスタイルにならない、セットに時間がかかるなど、髪に関する悩みが増えてしまうようになるでしょう。

なお、緊急時や期間限定の場合であれば黒染めスプレーを使うといった方法で乗り切ることができますが、長期にわたって黒くするという場合、自分の手で黒染めやブリーチをするのはおすすめできません。明るいカラーに挑戦したいという方は、一度美容院に行って相談してみてはいかがでしょうか。