年齢を重ねるにつれ、肩周りなどにつくフケが気になってきたという方も多いのではないでしょうか。フケが増えてくると人からの印象も悪くなるので、早めに対処する必要があります。
今回は、フケにまつわる原因と対策について解説していきます。たかがフケだと甘く見ていると頭皮トラブルにつながることもあるので気をつけましょう。
頭皮からのフケが増える原因
フケは、頭皮から剥がれ落ちた角質のことを指します。皮膚はターンオーバーと呼ばれる新陳代謝を繰り返すため、誰でも少なからずフケは出ます。
通常、フケは垢のような細かいものなので、シャンプーをきちんとしていればそこまで目立つことはありません。しかし、なんらかの理由で新陳代謝のサイクルが崩れると、角質が大量に剥がれ落ちて大きなフケとなってしまいます。
しかし、なぜ新陳代謝のサイクルが乱れ、フケが大量発生してしまうのでしょうか。主な原因として、以下の
2つが考えられます。
・頭皮が乾燥している
・皮脂の量が多くなっている
頭皮が乾燥している
フケと聞いて、肩周りなどにパラパラとついている白いかけらのことをイメージされる方も多いのではないでしょうか。これは頭皮の乾燥によるもので、未熟な角質細胞まで剥がれ落ちてしまうことによって起こるといわれています。乾燥の原因としては、必要以上のシャンプー、季節的なもの、水分不足などが考えられます。
皮脂の量が多くなっている
髪の生え際あたりにベトベトとしたフケがついている場合には、皮脂の過剰分泌が考えられます。頭皮の常在菌といわれているマラセチア菌は、雑菌や細菌の侵入を防ぎ、頭皮の健康を守ってくれています。しかし、バランスの悪い食事や睡眠不足などの影響で皮脂の量が多くなると、マラセチア菌の活動が活発になり、ベトベトとしたフケが増えてしまうようになるのです。
頭皮のフケの種類
先ほども少し触れましたが、フケにはサラサラしたものとベトベトしたものの2種類があります。それぞれの特徴を以下の表でまとめましたので、自分のケースと見比べながらチェックしてみてください。
|
乾性フケ |
脂性フケ |
色、大きさなど |
白くて小さい |
黄色みがかった白、大きい塊 |
特徴 |
乾燥して肩などにパラパラと落ちる |
ベトベトしている、頭皮や生え際に多い |
原因 |
頭皮の乾燥や水分不足 |
皮脂の過剰分泌やマラセチア菌の増殖 |
時期 |
秋から冬場にかけて多い |
春から梅雨にかけて多い |
年齢 |
男性は60代以降 女性は30代以降 |
男性は10代から60代まで 女性は10代から30代まで |
【種類別】頭皮のフケ対策
ここからは、頭皮のフケをどのように防いでいけばいいのかを、種類別に解説していきます。簡単にできる対策も多いので、自分に合ったものを実践してみてください。
乾性フケにおすすめの対策
乾性フケを防ぐには、頭皮を乾燥させないことがカギといえるでしょう。このポイントを押さえつつ、以下の2点を意識して普段の生活を送るようにしてください。
・紫外線や乾燥から頭皮を守る
・髪や頭皮を保湿する
紫外線や乾燥から頭皮を守る
乾燥した頭皮は外的刺激によるダメージを守る皮脂が少ないため、バリア機能が低下している可能性があります。特に長時間紫外線を浴びてしまうと、赤みや湿疹などから炎症につながることもあるので注意しましょう。
おすすめなのは、帽子や日傘を活用することです。紫外線を遮ることで、フケのほかにも白髪や枝毛などさまざまな症状を防ぐことができるので、外出の際はぜひ取り入れてみてください。
髪や頭皮を保湿する
乾燥肌の方は、シャンプーのやり方によってはフケが増えてしまうことがあります。指の腹を使い、頭皮をマッサージするように優しくシャンプーするようにしましょう。また、低刺激のシャンプーを使う、しっとりした質感のトリートメントを使う、ミストなどで髪や地肌に潤いを与えるなどの工夫も必要になります。
脂性フケにおすすめの対策
脂性フケの場合、乾性フケとは違うアプローチが必要です。以下の2点を意識しながら改善に向けて取り組んでみてください。
・余分な皮脂をシャンプーで落とす
・シャンプーはしっかりとすすぐ
余分な皮脂をシャンプーで落とす
シャンプーの選び方としては、オイリー肌用、サラサラの仕上がり、抗酸化・抗菌成分配合などのシャンプーがおすすめです。余分な皮脂だけを除去できるよう、洗浄力が強すぎないものを選んでみてください。また、髪をドライヤーで乾かした後は、脂性肌用のローションで保湿するのもよいでしょう。
シャンプーはしっかりとすすぐ
シャンプー選びと同様に、すすぎ方も重要です。髪の長さによって多少前後しますが、シャンプーをする時間の約3倍の時間をかけてすすぐようにしましょう。また、お湯の温度は38℃前後がおすすめです。
シャンプーの後、塗れたままの髪を放置すると雑菌が繁殖してしまうようになります。しっかりと乾かして、髪と頭皮に潤いを与えることを心がけましょう。
まとめ
頭皮のフケには2種類あり、対策もそれぞれ異なります。自分のフケが乾性か脂性かを見極めて、自分に合ったケアを実践しながら少しずつ改善させていきましょう。もしヘアケアグッズの選び方がわからず困っているという場合には、担当の美容師さんに相談してみてはいかがでしょうか。